県議会活動報告 Vol.50 Web


風を通そう!

福岡県議会議員 吉村 敏男(よしむら としお)
【飯塚市・桂川町(嘉穂郡)】


受賞を報告するため訪れた前田恵理飯塚車いすテニス協会会長。 (知事応接室 2月15日)

総務省ふるさとづくり大賞団体表彰受賞
~九州車いすテニス協会

 飯塚国際車いすテニス大会を主催している「特定非営利活動法人九州車いすテニス協会」が総務省の平成30年度ふるさとづくり大賞団体表彰を受賞し、同協会の前田恵理副理事長が知事に受賞を報告しました。2014年度に現在の名称になってから飯塚市内の個人・団体が受賞したのは初めてで、今回は県内で唯一の受賞となっています。

※ふるさとづくり大賞とは
全国各地で、それぞれのこころをよせる地域「ふるさと」をより良くしようと頑張る団体、個人を表彰することにより、ふるさとづくりへの情熱や想いを高め、豊かで活力ある地域社会の構築を図ることを目的として、総務省が昭和58年度から実施しています。
都道府県から推薦のあった団体、地方自治体及び個人の中から、「ふるさとづくり懇談会」の意見を踏まえ、総務大臣が受賞者を決定します。

福岡県も全力で応援
今年、第39回目を迎える飯塚車いすテニス大会は、昨年大会から、日本の障がい者スポーツ大会では初めて天皇杯・皇后杯が冠されるようになりました。約2,000名に及ぶボランティアが運営に参加し、世界の一流選手から高い評価を受け「イイヅカ方式」と呼ばれる同大会は年々進化を遂げていますが、今回の受賞で更に弾みがつくことになります。

福岡県は、この世界四大テニス大会に続くスーパーシリーズは、日本で毎年開催される世界レベルの大会では数少ない県内では唯一の大会であり、本県としても誇るべきものであることから、毎年度の運営費助成に加え、平成25年5月に大会会場である県営緑地公園の六面のオムニコートを世界基準の五面のハードコートに改修し、また観覧スタンドを持つ二面のハードコートを新設しました。

さらに、前号でもお知らせしたように、今年3月完成を予定し、現在工事が進められている同大会のメインコートとなる飯塚市営コート三面に対応する観覧スタンドと日除けシェルターにも半額を助成し、側面から全力応援しています。

【関連動画】第33回 飯塚国際車いすテニス大会

2017/5/17 飯塚国際車イステニス大会会場 県営緑地コートよりレポート

今任期最後の二月定例県議会終了

今任期で最後となる平成31年2月第24回福岡県議会定例会が2月6日から開会され、平成31年度一般会計(暫定)予算、平成30年度一般会計補正予算など67議案と1つの諮問案を可決し、2月21日に閉会しました。

平成31年2月議会最終日 会派にて

嘉穂総合高校~桂川町役場間、H31年度完成

【桂川駅南側の再開発が進んでいます、桂川町(嘉穂郡)と嘉麻市とを結び、嘉飯地区全体の将来的発展を目指す動線計画を提案します】

桂川町役場工事現場

現在県が約9億円の事業費をかけて工事中の県立嘉穂総合高校から桂川町役場前に至る土師工区の道路工事は、平成31年度の完成に向けて順調に進捗しています。この区間には、泉河内川に橋長46.2m、道路幅6.0m(有効幅員11.0m)の新しい橋が架けられる予定ですが、先般、名称の一般公募が行われ、「平成七瀬(ななせ)橋」が選ばれました。

この名称は、この橋の近くに七つの瀬(水口)があり、稲が良く生育することを祈る「七瀬祭りという行事がある」と桂川町史にも記されていることから、そうした先人の育みに敬意を表し、平成最後に建設される橋ということで命名されました。

桂川駅南側再整備も3月までに完了

桂川町は現在、桂川駅南側の再整備と、平成32年度中の完成を目指す駅の南北を結ぶ自由通路及び、桂川駅舎改築の整備に取り組み、桂川駅南側と国道200号に至る町道の道路工事についても、平成31年3月に完了する予定です。

これら二つの路線が完成すれば、桂川町の東側から役場を通り桂川駅南側に至る、桂川町民や嘉麻市民にとっても重要幹線となり、交通機能が飛躍的に向上すると考えられます。

しかし、その中間にある桂川町道の九郎丸区間は道幅が狭く、歩道が無い区間も多いため、車両と歩行者の安全確保に難があり、利便性をさまたげることが予想されます。

桂川町役場と国道200号間を県道として整備を!
そのため、桂川町は昨年春以降、この道路を都市計画道路として建設するため、その事業実施に向けた都市計画変更手続きを進めていましたが、平成31年2月14日に手続きが終了しました。

一方、この区間は嘉麻市から県立嘉穂総合高校、桂川町中心部から国道200号とクロスして桂川駅南側へとつながる幹線ネットワークの一部となることから、2月15日、桂川町は福岡県飯塚県土整備事務所に対し、県による道路整備を求める要望書を提出しました。桂川駅南側の開発と北側との連絡通路建設等に全力を傾注している桂川町の財政状況を考えた場合、県による道路整備は①整備費用②整備に要する期間短縮という面で極めて重要です。

県が新規に道路を整備する場合、その事業の評価手続が必要ですが、こうした桂川町の要望を受け、この区間の新規事業評価手続の早期開始に全力で取り組んだ結果、県は今年度3月中に事業着手に向けた調査を開始することになりました。


抜本対策による水害対策が必要です

昨年7月の西日本豪雨により、飯塚市では頴田支所(庄内川)柳橋地区(庄司川)を中心に床上374戸、床下198戸が浸水し、大きな被害が発生しました。この20年余の間、両地区ではたびたび大雨による浸水被害が発生しており、特に今回が最大となりました。

その対策のため、昨年8月31日に国・県・飯塚市・小竹町で構成する「平成30年7月豪雨対策連絡協議会」が設置され、この間6回の協議を経て平成31年3月を目途に抜本対策が決定される見通しとなっています。

庄内川では緊急対策工事を実施
この間、庄内川関連では頴田支所付近から国道200号付近までの両岸の堤防を30cm程度嵩上げしたり、また上流部の土のう設置、河道掘削工事が約4,200万円で施行され、平成30年12月末に完了しました。また、上流部は現在、二つの工区に分けて約1,736万円で河道掘削や伐竹工事が進められています。

明星寺川と同等の対策を!
平成11年の大雨(床上32戸、床下108戸)や平成13年の大雨(床上28戸、床下84戸)、平成15年の大雨(床上1,513戸、床下242戸)で大きな被害が発生した明星寺川流域では今回、大きな被害は発生しませんでした。

それは、平成11年度と平成13年度に発生した大水害に対応するため、県が特別緊急対策事業として平成14年度から平成21年度にかけ約41.7億円で河道の新設や河道の掘り下げ、明星寺川支流の姿川に調整池2ヶ所(合計9万m3)等を整備し、また国も県事業に対応して約43億で徳前に新排水ポンプ場を新設したからです。

更に平成15年7月19日に過去最大の大水害が発生したことを受け、それまでの工事に追加する形で県が平成17年度から平成26年度にかけて、事業費約30億円で明星寺川に調整池(約8万m3)を整備し、イオン(ジャスコ)前の道路下に潤野・枝国雨水幹線を整備しました。これが昨年の豪雨でも明星寺川流域が大きな水害からまぬがれた理由です。

そこで、私は庄内川と庄司川の抜本的水害対策には明星寺川並の対策が必要と考えます。「平成30年7月豪雨対策連絡協議会」が実効性のある対策案を提示されることを強く期待します。


全県立学校のPTA設置空調のランニングコスト、全額県費負担(平成31年度から)

今後の空調設置、更新も全額県費負担
現在、県内の県立高等学校94校、県立中等教育学校1校、県立中学校4校の空調設置は校長室や職員室、事務室や一部の教室は県が空調を整備し、リース費、光熱費、維持修繕費、保守費などのランニングコストを負担しているのに対し、多くの普通教室は主にPTAが空調を整備し、ランニングコストを負担しています。

しかし、近年の異常気象による猛暑や、日常生活の中で空調使用が一般化していることから、平成30年4月に文部科学省の学校環境衛生基準が従前の「教室等の環境に係る基準が10度以上30度以下から17度以上28度以下であることが望ましい」と改正され、また他都道府県をみると、公費負担団体16、保護者負担団体29となっていることから、平成31年度から県立各学校にPTAが整備した5,778台の空調分のランニングコスト約2億7,000万円(通年で約3億9,400万円)を全額県費で負担することになりました。
また、今後は各県立学校の空調設置や更新の費用も原則全額県負担となります。


「福岡県部落差別の解消の推進に関する条例」可決

2016年12月に施行された部落差別解消推進法は、差別解消に向け、国や地方自治体が地域の実情に合わせた施策に取り組む責務を盛り込んでいます。一方、一般社団法人「部落解放・人権研究所」が実施した全国調査(平成30年3月現在)によると差別解消に向けた関連条例や人権啓発に関する基本計画の策定でも九州7県だけでも大きな差があることが明らかになっています。

こうした中、本県は今二月議会で従来あった「福岡県部落差別事象の発生の防止に関する条例」を全部改正し、「福岡県部落差別の解消の推進に関する条例」を可決しました。この条例は「部落差別のない社会を実現すること」を目的に定め、「今なお部落差別が存在し、インターネットなど情報化の進展に伴い差別に関する状況が変化していることを踏まえ、差別解消に向けた施策を講じることを県の責務として、相談体制の充実や差別の実態調査を行うことを盛り込んでいます。また、結婚や就職時の差別を防ぐため、身元調査を行ったり、受託したりした事業者に対し、知事が調査の中止や必要な措置を勧告できる規定は元の条例から引き継いでいます。


ショウケ越えの片側交互通行での通行再開は4月上旬予定

昨年の西日本豪雨で長さ約72m、高さ約37mにわたって斜面が崩落し、現在全面通行止めになっている、県道60号飯塚大野城線のショウケ越え(峠から須恵町側へ約2kmの地点)の片側交互通行での通行再開の見通しについて、私の県議会活動報告書(2019・冬号Vol.49)で「1月中の着工と3月上旬前後の片側交互通行での通行再開」とお知らせしていましたが、工事の入札が平成30年12月21日(落札額263,798,640円)となり、現地での着工が2月21日となったことから、4月上旬にずれ込むことになりましたので、お詫びして訂正します。
工事は平成32年3月完成予定で、当面、本体工事を行いながら同時に片側交互通行ができるよう工事が実施されることになっています。
2019/3/20【県道60号飯塚大野城線に関して緊急のお知らせ】
4月1日(月)午後2時より 嘉飯地区と宇美町、大野城市方面を結びますショウケ越え(県道60号線 飯塚・大野城線)が片側交互通行で開通いたします。大変お待たせいたしました。

【福岡県議会議員 吉村敏男より緊急のお知らせ】


PHOTOGRAFFITI

  • 飯塚市成人式(コスモスコモン 1月13日)
  • 飯塚市・嘉麻市・桂川町 消防連合出初式(庄内団地 1月13日)
  • 県議会議長表敬のため来訪した駐日ベトナム、ヴー・ホン・ナム特命全権大使と。(県議会棟1月30日)
  • 2018年10月1日のタイ国政府福岡総領事館開設、同年11月30日のタイ国政府観光庁福岡事務所の再開設を受け、福岡・九州とタイとの交流が増々活発になることが期待されていますが、今度、タイのLCC航空会社タイライオンエアーが2月16日から福岡空港とバンコクのドンムアン空港間に毎日1往復を就航させることになり、記念式典が開催され、私も福岡県タイ友好議員連盟会長としてテープカットを行いました。(福岡空港国際線ターミナル2階プラザ 2月16日)
  • 受賞を報告するため訪れた前田恵理飯塚車いすテニス協会会長。 (知事応接室 2月15日)

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