全国学力テストの予行演習に3,222万円

 本県では中学三年生、小学六年生を対象に全国学力テストが再開された2007年から、本県独自に毎年約3,000万円をかけて、全国学力テストの対象である国語、算数・数学以外の理科、社会、英語を「教科全般の学力向上を図る」として、学力テストにプラスした形でテストを実施しています。しかしこの間、本県の最大の課題である学力向上と地域間格差はまったく解消されませんでした。その結果、県教委は2014年度で理科、社会、英語のテストを打ち切り、2015年度から新たに中学二年生と小学五年生を対象に国語、算数・数学のテストを実施するための予算3,222万円を暫定予算に計上しました。教育長は2月定例県議会における、わが会派の代表質問に対し、これまでの県独自の学力テストが「現時点で大きな改善に至ったとはいえない」と答弁し、わが会派の指摘と共通の認識を示しています。しかし、この8年間で2億4,000万円もかけて実施してきた県独自のテストが結果的に失敗した原因を何ら検証することなく「成果があがっていない」から、さっさと中止して、2014年度テストでも、すべての項目で全国平均を下回った本県の学力の現状を解消するためとはいえ、新たに3,222万円を措置して、明らかに年1回実施される全国学力テスト対策として、全国テストの一年前の学年である、中学二年生と小学五年生に予行演習のための学力テストを実施することはいかにも安直すぎると言わざるをえません。私は完全に固定化している地域間格差や経済格差が学力格差を作り出している現状に、ひとつづつ丁寧に取り組み、解決する息の長い地味地な努力を重ねることが重要ではないかと考えます。来期は本県の教育力向上に全力で取り組まなければならないと考えています。